患者さんによく聞かれる質問です。一言で表すと西洋医学は「物」として体を扱うのに対して、東洋医学は人の体を「いのち」と切り離された「物」として考える事が無いという点だと考えています。「いのち」とはわかっているようで言葉で表現しようとすると難しいものです。人それぞれ表現の方法は違うでしょう。また言葉で表現する必要もないものでもあります。様々な経験を通して自分の「いのち」を感じる。「いのち」は当たり前に存在するものではないと感じられれば自ずと自分自身の心も身体を大切にするようになります。そうなれば自然と自分の周り人の心も身体も大切にする氣持ちが生まれるのではないでしょうか。自分を大切にする事なく周りの人を大切にするという自己犠牲は何処かに歪みを生むような氣がします。まずは自分の状態を整える。それが健康の第一歩。予防医学の根底です。