<トレーニングメニューの例:90代女性>
◯チューブロウイング
→上半身に意識がいきやすいトレーニングだが、意識すべきは下半身。下半身の安定を意識して肩甲骨周辺の筋肉にも刺激を与える。フォームの乱れはトレーニング効果の減弱につながるため、意識すべきポイントを確認しながら行う。
◯後方牽引負荷耐久トレーニング
→日常生活で必要な下半身の力で最も重要と位置づけられるのが「転倒予防」。転倒予防にはバランス能力が必須であり、立位で水平方向への負荷のかかった状態に耐えうる能力を身につける。日頃から水平方向への負荷に慣れておくことで「人との接触」など不意の外圧に対しての転倒予防能力を身につける。
◯コンセプト2ボートロウイング
→アスリートも利用するボート漕ぎマシンで300m〜800m(この年齢でこれは凄い!)、その日の体調によって距離を調整しながら行う。スピードは心地よい程度で行っていただく。決まったトレーニングを定期的に行うことで、体調を測るバロメーターとなる。「楽勝よ!」の一言にいつも恐れ入る。
◯ハードルサイドステップ
→横方向への移動時はバランスを崩しやすいもの。「転倒予防」の観点からもこの動作の強化は必須と考える。片足立ち局面の股関節の筋肉の筋出力の効率を向上させ日常生活動作の質の向上を目的とする。