なんだか脚が重たいんです。痛い訳ではないんですけど重いって感じです。早速、M Sを開始する。M Sで提示されたのは「I M:右広背筋(強化)」。「あ〜楽になってます。え〜?」。もう少し残っている感じなのでM Sを再び行うと「I M:右大臀筋(強化)」。「もっと楽になりました。」。次にM Sで「I M:右腸脛靭帯(弛緩)」。「あ〜軽い!」。次にM Sで「I M:左腸脛靭帯」。「重さが無くなりました!」。めでたし、めでたし。
「なんでこんな事が起こるのか?」というお話になったので「キルリアン写真」などを例に出しながら、イメージを説明させていただきました。「人間はどう考えても肉体だけで構成されているわけではない。そうであるならば、肉体以外の部分も視野に入れた施術を行うべきだと思い日々、臨床に立っています。」この言葉に深く納得していただいた事が嬉しかったです。日々の臨床経験を積み重ねることでこれだけは確実に言い切れます。何か機械で測定して数値化することは難しいですが、目の前で起こる現象はそれを日々伝えてくれている。そのように感じます。
何もかも数値化しなければわからない鈍った感性を疑う必要があるのではないか。「その数字は本当なのか。」こんな疑問すら抱かずに何か数字が提示されたらそれに無批判に平伏している人がいかに多いか。
多くの人が容易に数値というものに翻弄される「コロナ禍」の現状を見て自分自身に備わった感覚に対する信頼を取り戻すべき時がきているのではないかと思います。そう言えば患者さんと「難病」についての話になった時、「難病」という言葉の捉え方について私の見解をお伝えしました。「治し方がわからないから『難病』。只それだけ。治し方がわかりませんと宣言している人に対して質問してもまともな答えなど得られるわけはないですよね。頼るものがないなら自分の身体をまず信じるというキッカケになるんじゃないのでしょうか。『難病』にも学びの種はあるのだと思いますよ。」というお話をさせていただいた時にその患者さんの目が輝いたのが印象的でしたね!自然治癒力はすべての人に備わっている。どんな状況であれ、現状を受け入れた上で自分を信じるしかないんです。