本日も多くの方々からいろいろと学ばせていただきました。特に印象に残ったのは飛び入りで来院されたAさんです。ものすごく久々のご来院。ギックリ腰のような腰の右側の動作時の強い痛みです。来院されたタイミングの次の枠がちょうど空いていたので施術をさせていただくことが出来ました。
10年ぶりくらいに来院されると、施術に関しては、もう全く当時の原型を留めていないので驚かれることがあります。(数週間でも何か変化してますねぇ…と言われることもありますから、数年ぶりのご来院の際はホームページを確認するなど、事前にある程度当院の状況をご確認いただけると助かります。)
大体皆さんこんな顔をされますね。仕方ないと思います。
本日のAさんも意識施術を説明させていただいている最中はこんな感じでした。そして、一言。
Aさん「わしは腰を押さえて(手技療法)欲しい。電氣も。昔来た時みたいに。」
院長「・・・」
このタイミングでMöbiussearchで手技療法でこの症状の変化の可能性をチェックしてみると「不可」。この「不可」の直観で変化が出たためしがないので、正直に「Aさん、押さえる施術だと、今日この場で変化が出ないかもしれませんよ。」とお尋ねしたら
Aさん「ええよ。ギックリ腰はその日には治らんから3~4回来るわ。」
院長「・・・(ええの?)」
説得の余地なし。手技療法をとりあえず行わせていただきましたが、絶対に変化が出ない直観を基に行う手技療法ほど無駄な時間は無いですね。(苦笑)一通り手技療法を終えた後に「Aさん、起き上がってみて下さい。」と、とりあえずお聞きすると、
Aさん「いててててててて・・・」
院長「・・・(そりゃそうです。原因はおそらく筋緊張ではない。)」
Aさん「まあ、来た時よりは多少はええから、また来るわ。」
院長「いやいや・・・」
これで帰っていただくと、なんだか手抜き工事をしたような氣持ちになると考えた私は、意識施術にそれとなく誘導するような方法をその場で考えて実行してみると・・・やはり、人間って不思議ですね。
長くなるので詳しく記述することは避けますが、昔、頸部の痛みで来院された方のマンガを思い出しました。
とても似たようなシチュエーション。久々のご来院の際は、以前に比べてかなり違うという事だけはご理解の上ご来院いただけると助かります。「手技療法で身体を変化させたい」など「施術方法」にこだわりのある方は、そちらをメインとされる施設へ通われたほうがよいかもしれません。当院は「施術結果」を重視します。施術結果を考えた時に手技療法も電療機器の使用も必要ないと判断した場合にはいずれも行いません。必要と判断した場合は当然行います。その場でその方に必要な施術を判断させていただき、それを実行させていただきます。結果はやってみなければわかりませんが、皆さんそれぞれ顔も身体の形も症状もバラバラなのですから、その場で施術方法を選択するというオーダーメイド方式の方が自然なのではないかという考えからこのような方法でさせていただいています。
患者さん「揉んでくれ。」
院長「嫌です。」
こんな事も場合によっては普通にある施術所です。よろしくお願い致します。
本日も学びの多い一日でした。ありがとうございました。