本日は2024年の施術最終日。あっという間の一年でした。様々な症状を抱えた多くの方にご来院いただいた事に心から感謝しております。ありがとうございました。
当院が重視するのは臨床経験。現場でどのような施術を行いその結果何が起こったか。この事実の積み重ね以外に人間の自然治癒力を知る方法はないと思っています。本や映像などから得られる情報は所詮ただの知識に過ぎません。
医療機関に来院される患者さんは医療従事者から知識を聞きたいのではない。異常をきたしたご自身の身体を変化させたくて来院されている。それには結果で応えるしかない。結果の出ない怪しい施術など何の価値もありません。様々な「結果」を求め続けた一年を皆さんに期待していただきながら今年も過ごさせていただけたことに心から感謝しております。
さて、本日は横浜からご来院のAさんです。お母さんと一緒に初来院です。どんな施術を受けてもなくなる事のない腰痛を抱えてのご来院です。
結果、行けてしまいました。・・・と書きたかったのですが、そうはなりませんでした。
当院に来院されている方はわかるかもしれませんが、Möbiussearchで「チャクラの緑」しか出ないという無限ループ。「やっぱりループ」と合わさって忍耐の施術となりましたね。今年一年でこんな出方をした方は初めてです。これはご本人はしんどかったと思います。背中のポイントを触れさせていただいていて涙が溢れそうになりました。「チャクラの緑」が出続ける状況というのがどういう状況か、ある程度わかるので。
ご本人の思ったような結果が出ていない状況で、この施術ポイントとして使っているチャクラの説明をするのは非常に難しいのですが、施術後半にお伝えしたほうがよいと思い、臨床経験上私が考える「チャクラの緑」がずっと出続ける意味をお伝えさせていただきました。
どのようにAさんに伝わったのかは私にはわかりませんが、お話をさせていただいた後のAさんの表情、そして一緒にご来院されていたお母さんの表情を見ると、この事をお伝えした意味が少しは伝わったのではないかと感じています。
当院の施術の根底にある人間の捉え方のお話をここで少しだけさせていただきます。当院は人間の意識と肉体を完全に分けて捉えています。そのため、意識に対する施術と、肉体に対する施術も明確に分かれています。(人間は「ボディ・マインド・スピリット」などと言われることがありますが、これに近い感覚だと思っていただければ結構です。)
施術を行うにあたって多くの場合、患者さんは「痛み」を訴えられます。この痛みには数多くの種類がある。これが多くの臨床経験から確信している感覚です。
走っていて転倒して足首を捻ったから腫れてズキズキ痛む・・・これも痛み。
何でかわからないけど、ずっとズキズキ痛む・・・これも痛み。
何でかわからないけど、ある特定の時間帯だけ痛む・・・これも痛み。
何でかわからないけど、ある特定の姿勢をしていると痛む・・・これも痛み。
何でかわからないけど、特定の事を考えると頭が痛む・・・これも痛み。
様々な痛みの訴えに対して医療従事者は解剖学、生理学、運動学、栄養学など様々な知識を総動員してその症状の原因に目星をつけ「何でかわからないけど」を解った事にして、そこに対して対策をする。・・・というのがおおよそ一般的な感覚です。私もそれは十分に理解していますし、臨床における基本的な考え方はそこにありました。
施術の現場で臨床を多く重ねれば重ねるほど「痛みの消え方」というものを多く目にすることになります。当院は開院以来16年以上臨床で患者さんと接していますから多くの「痛みの消え方」を目にしています。その、「痛みの消え方」を研究するという観点から臨床に立たせていただくことで、人間を機械のように考える西洋医学的なものだけでは捉えられない現象が現実に起こるという事を多く目にする機会に恵まれています。
ほんの一例ですが・・・喋っただけで痛みが消失する人がいるのです。それが「お話していたら心が晴れて肩こりが変化したの!」というレベルではなく、足の変形というレベルのものまでが実際に変化することがある。お喋りの内容から患者さんが「ある事」に氣付く。ポイントはそれだけです。もちろん「ある事」は人によってそれぞれです。
西洋医学的な観点で考えると、普通はありえませんよね。私もそう思います。私も多少、医学の知識がありますから。しかし現実にそういう方が何人もいらっしゃる。そして、そういう方の特徴とその時に施術ポイントとして使用しているチャクラというものの種類が密接に関係していると思わざるを得ない現象を何度も経験させていただいています。
ただ、私は・・・
・・・施術でチャクラという概念を用いているという者が、何だか矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、こんな感じなので、「チャクラとは何ぞや?」と言われても断言できるほどのものは持っていませんし、わからないものはわからないでいいと感じています。結果的にチャクラというものが身体に影響を与えているのは間違いないという経験を数多く重ねているだけです。実際にこんな事がありましたというお話が山ほどあるだけです。(笑)
目に見えないものを、バイブル的な人工物に当てはめようとすると現実をありのままに捉えることは出来ない。文字や映像にならないものがほとんどである世の中で、文字や映像の影響を受けすぎていることに氣がつけるかどうか。これは2025年になると今よりもっと大切な事になりそうですね。自分の中にしかない答えは外には無いんです。自分で氣付くしかないんです。その答えは常識的でない可能性もあるんです。それを受け入れるか、常識にあわせてゆがめていくか。「いい、わるい」ではなく、あるがままを見つめる。その結果、たまたま常識的な場合もあれば、非常識な場合もある。それだけの話です。
あるがままを見つめられない状態で、外を向いて「常識」を追い求めると、あるがままの自分が発するサインがわからなくなります。結果として、異状を知らせるアラームとしての痛みは出続ける。そんな感じですね。
社会人になると様々な分野で学生の時とは違い「答えを教える」という立場になる事が多いのは、多くの方にご理解いただける事実だと思います。その答えというものが自分で出した「経験」からの答えなのか、自分でない誰かの話や先ほどのバイブルのような「他人からの借り物・受け売り」のような答えなのか。前者の場合は「答え」は変わるものとして人生経験を積み重ねますが、後者は「答え」は絶対的なものとして人生経験を重ねます。世の中に絶対的な答えなど「私は今、生きている」というくらいしか存在しませんから、「外にある絶対的な答えのようなもの」にがんじがらめになった状態の心はその答えに執着するようになります。絶対的な答えと思えるものほどの安住の地はありませんから。
おそらく「常識」を求める人間の心理の根底はここにあります。しかし、残念ながらこの「常識」・・・簡単に揺らぐのです。揺らいだらすぐにパニックです。
「現実は常識とはイコールではない。」
常識と現実が自分の中でイコールで結ばれている間は心はとても安定します。そこは絶対的な安住地ですから。しかし一度、何かのキッカケで常識が揺らいだ場合、心の安住地は吹き飛びますから、不安が心を包み込み、その不安の解消の為自分の中の常識的な状態を探し出し、一刻も早く心の安定を得ようとします。これを過去に対する執着と呼びます。
そこから逃れるにはまず自分の外側にある事象に対して「絶対的な答えなどない」という不安定な状態に身を置かなくてはなりませんから、外側にあった「絶対の答えのようなもの」という安住の地にいたものにとってはとてもストレスフルな状態が訪れます。しかしその状態も、自分の内面を見つめることで「内側に存在する変化し続ける絶対的な答え」という安住地を見つけられれば、解消される。多くの方を見ていてそう感じています。
これらの事について詳細を書くと2025年になってしまうので、ここでは書きませんが、Aさんに対して「緑のチャクラ」が連続で施術ポイントとして提示される事とはどういうことかというお話をさせていただくことが出来、Aさんに少しでも伝わったのではないかという実感を得られたことは有難かったです。
簡単に表現させていただくと「肉体から意識に対して『ある事』に氣付きを促すサインとして出される痛みは、意識が肉体のサインに明確に氣付き『ある事』を認識した段階で消失することがある。」という事。『ある事』は当然人によって異なります。それにご本人に氣が付いていただくためにMöbiussearchのポイント提示は参考するに値する。そのような思いから意識の施術をさせていただいております。
・・・Aさんからお帰りの際にこのようなお言葉が聞けたので安心しました。その通りです。「精神的なもの」というものが具体的にどのようなものなのかという事すら、本人には自覚できているはずです。後はそれをちゃんと見つめるだけ。この言葉、この質問が出てくるという事はこういう事なんです。↓
自分が何に囚われているか。私もまだまだ分からない事が沢山あるので日々の瞑想によって自分自身の執着を客観的に「観照」する。氣功をはじめとした自己鍛錬と瞑想の繰り返しも意識施術の精度向上のためには大切な事だと感じています。
今年最後の施術日にAさんが来院して下さった事に心から感謝しています。多くの学びをさせていただきました。
お帰りの際にお母さんに確認のために質問させていただきました。
院長「客観的に見て、息子さんの動きが変化したのはわかりましたか?」
お母さん「はい、わかりました。」
Aさんは絶対に大丈夫です。私の実力不足で、即日オッケーとはなりませんでしたが、そんなに心配しなくてもいいと思いますよ。意識と肉体の関係に対する氣付きが深まれば普通の日常生活を送るだけでも変化は出ると思います。来年も自分の心と身体の状態を観察しながら、周りの皆さんの為に命を燃やしてください。
長くなってしまってますがあと少しだけ。
30年来の右肩の可動域制限、腕がほとんど上がらなかったBさんです。
・・・30年使ってなかった右腕をガンガン使えば、筋肉痛にもなりますよね。(笑)そこが、痛くないイメージをしてくださいねぇ~!はい、どうですか?
Bさん「いいです!」
次にCさんです。「もう膝は大丈夫だから今日は量子アジャスターと・・・。」色々とムチャブリタイムです。
お帰りの際に言っていただいた一言が素晴らしかったですね。
院長「ホントですか?(笑)」
・・・こんな感じで、2025年も人間の意識、自然治癒力というものに感動を頂ける日々を過ごさせていただけるよう、一歩一歩学びを深めていこうと思います。ブログの連載はここでひとまずお休みに入ります。その間、ひっそりと新たな施術の開発に邁進させていただきます。
多くのご縁に恵まれた毎日に心より感謝しております。皆様が元氣にお正月を迎えられますことをお祈りしております。2024年、一般的でない変わった整骨院にご期待いただき、ご来院いただき、本当にありがとうございました。
長いブログに目を通して下さり、ありがとうございました。